2019年10月8日は 『寒露』(かんろ)
二十四節氣の十七番目、そして 秋の五番目の『寒露』です。
太陽黄経が195°に達した日。 10月8日から霜降の前日10月23日までの16日間にあたります。
暦便覧には「陰寒の氣に合つて露結び凝らんとすれば也」とあります。
朝降りている露が冷たく感じられるように陰の氣が増し、だんだんと寒くなってゆきます。
「寒露」という言葉の意味自体は、晩秋の頃に草や花や木の葉に付く冷たい露のこと。
特に昼間によく晴れて、夜間の冷え込みが強いときほど、多くの朝露が見られるとのこと。
七十二候とは
二十四節氣をさらに3つに分けた期間のこと
15日を 5日間ずつの期間に分けて、
初候(しょこう)
次候(じこう)
末候(まっこう)
としています。
各七十二候の名称は、氣候の動きや動植物の変化を具体的にあらわすような短文になっています。
寒露の場合
寒露の初候 「鴻雁来 (こうがんきたる)」 10月8日~12日ごろ
雁が北から渡ってくる頃
つばめなどの 夏鳥が南へと帰ってゆくと、入れ違いに春に北のシベリアへ帰っていった冬鳥が再び日本へ飛来してきます。
初秋から仲秋にかけて吹く北風に乗って雁が渡ってきますので、そのころ吹く北風を「雁渡し(かりわたし)」と言います。
この風が吹き出すと夏が去り、空氣が澄んで海も空も青色が冴えわたってきます。
寒露の初候 「鴻雁来 (こうがんきたる)」 10月8日~12日ごろ
清明の次候 「鴻雁北 (こうがんかえる)」 4月10日~15日ごろ
は対になった候です。
鴻雁北
雁が北へ帰っていくころ
雁は夏場をシベリアで、冬は日本で過ごす渡り鳥です。