10月6日(火)火星さんが地球さんに最も接近します(火星さんまでの距離6,207万km)。−2.6等星まで輝きます。
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太陽さんは秒速220km❗で天の川銀河の中心を軸に回転しています。(1秒に220kmも進むなんて、人間の目では捉えられない高速回転です。)
およそ2億年かかって、天の川銀河を1周するそうです。
その太陽さんの周りを
火星さん:秒速24.13km
地球さん:秒速29.79km
これもすごい速さで回転しています。
音速が秒速約0.34kmなので、音速より速いスピードです。
2次元で見ると惑星の公転軌道は円ですが、3次元で見ると、太陽系の惑星さんたちは、太陽さんの周りをらせん回転してることになります。
その回転の中、火星さんと地球さんが、6207万kmまで接近するということが起こります。
あまりにワクワクして、待ちきれず、「月刊星ナビ10月号」を買ってしまいました。
火星さんが表紙です。
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火星さんは、夜9時頃には、東南の空に橙金色🌟に光ってます。周りに明るい星がないため、見つけやすいです。
夜中楽しめます。
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火星さんは、24時間37分で1回転(自転)しているため、地球さんにいろんな火星表面を見せてくれます。
マリネアス渓谷(長さ3,000km❗、深さ8km❗)、オリンポス山(高さ27km❗富士山の高さが3,776mですので、富士山の7倍以上の高さです)、南極冠(ドライアイスや氷)等の変化に飛んだ地形がみられます。
火星さんは、地球さんと同じように地軸が25度くらい傾いているため、四季がありますので、南極冠の大きさが変化します(2020年9月〜11月は、火星は春から夏なので、南極冠は小さくなります)。
©NASA / JPL / USGS、AstroArts
2018年の大接近の時には、南中高度が30度と低く、また砂嵐のため、火星表面の観察ができませんでした。
しかし、今回は南中高度60度と高く、観察には、絶好調のようです。
望遠鏡をお持ちの方でしたら、火星表面をぜひお楽みください。
次の大接近は、2035年9月まで待たなければなりません。
15年も先になってしまいますので、今回の火星さんを秋の夜空でご覧頂き、ふと日常を離れ、太陽系へ天の川銀河系へ、そして遥かなる大宇宙へ、思いをめぐらせてみてはいかがでしょうか。