フランスの絵本
[パリのおばあさんの物語]
岸 恵子 訳
人間の定め
生まれて 死ぬ
その間の生きて・老いて
老いについて、つらつら考える身には、とっても素敵な絵本でした。
[おばあさん]の響きが、オシャレに聞こえるので不思議でした。
挿絵がとても可愛いらしいのです。
四分の三世紀生きた
一人暮しの、ユダヤ人のおばあさんのお話です。
ドイツのナチス政権下で、苦労した辛い思い出。
国を離れて、言葉も習慣も何もかもが違った
フランスに来ての、戸惑い。
足をひきずり、手も不自由なおばあさん。
お財布から、鍵をやっと出して、気難しい錠前に差し込むのも一苦労!
そんなとき、おばあさんは [わたしの可愛い扉ちゃん、わたしを早く中に入れてちょうだい]と言う。
これは、私が真似をしたくても無理かなぁ・・
息子からの電話に、一瞬[眼が見えなくなり、手がいうことをきいてくれない]と口走りそうになります。
これは、私がこころして見習いたいところです。
薬を飲むのを忘れ、眼鏡を、指輪を、ハサミも、日がな忘れ物さがしで暮らします。
[一つ失えば、もっといいものが、十も転がり込んでくるさ]
私も、ウンウンと頷きながらも、天性の明るさなのかと、うらやましくもあります。
人生の苦楽が、刻みこまれた顔の無数のしわを、[なんて美しいの]と呟く。
長い人生の体験をすべて受け入れて、昇華させて、出来ることをやっていく。
愚痴らずに!
老の生き方は、これからの私の課題。
やさしい心で、感謝の氣持ちを忘れずに、前向きに~
ありがとうございます💚
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老子
第三章
[しなやかで力強く生きるために]
073 無理をしては
いけない
何ごとも無理をしてはいけないよ。
つま先立って、長く立っていられるかい?
大股で人を追い越して行っても、
それで長続きするかい?無理をして自分を誇示して見せたところで、
そんなものは一時的なことで長続きはしないだろう?
だから、
何ごともあるがままでいいんだよ。