皆さん、こんにちは!シャランです。
今回は、私の担当させて頂いている星、「プロキオン(Procyon)」について少しお話させて頂きます。
プロキオンとは
「プロキオン」はこいぬ座のα星の固有名ですが、観測できる時期は、10月~翌年5月までの約8ケ月間と長い期間です。
しかし、見頃の季節と言えば、何と言っても≪冬≫です。(今でないのが残念!)
と言うのは、「プロキオン」(黄色)は、冬の代表的な星座であるオリオン座のべテルギウス(赤色)、おおいぬ座のシリウス(白色)とともに「冬の大三角」を形づくる輝星だからです。
(カラフルでとても綺麗です。それに、誰でもすぐに見つける事ができます!)
名前はギリシャ語で「イヌの前に」を意味し、おおいぬ座の シリウス(Dog Star)に先駆けて東天に昇ってくることに由来しています。
アラビア名は、アル・シァラ・アル・シャミイアAl-She’ara Al-Shamia で「北のシリウス」を意味します。
前述の通り、黄色に輝く星で、実視等級0,36等で全天で8番目に明るい星です。地球からの距離も11.4光年と近く、質量は太陽の1.50倍、表面温度は6500K(ケルビン)。半径は太陽の 2.1倍で、光度は太陽の7.2倍あります。(こじんまりした星かと思いきや、なかなかです!)
1840年に暗い伴星の存在が予想され、1896年に10.7等の伴星 (プロキオンβ)を発見。シリウスの伴星とともに有名な白色矮星(わいせい)で、質量は太陽の0.60倍、半径は太陽の0.0123倍で、 地球よりも少しだけ大きい星です。固有名としては、ゴメイザ(涙ぐむもの)、あるいはムルジム(先行するもの)等があります。
(個人所有の望遠鏡程度では全く見えないそうですけど…)
画像はこのサイトからお借りしています冬の大三角(だいさんかく) - 冬の星座 - 星空 - Yahoo!きっず図鑑
神話・伝説について
諸説いろいろあるようですが、紀元前1200年頃には既に「海の犬座」という名前で知られていました。紀元前300年頃のエジプトあたりでは、現在のおおいぬ座を「犬座」と呼ぶようになったため、犬座の前に昇る一等星プロキオンは「犬の前」と いう名前で呼ばれるようになりました。
古代エジプトでは、おおいぬ座のシリウスが明け方の空に登る のを見てナイル川の氾濫する季節を予測しましたが、シリウスに 先駆けて昇ってくるプロキオンも、これを予測する為の大切な星だったと言えます。
ギリシャ神話では、猟師オリオンの猟犬の一匹で、うさぎを追っている 姿だと言われますが、テーバイ王カドモスの孫・アクタイオンが連れていた猟犬とも言われ、訳あって、鹿に姿を変えたアクタイオンを噛み殺した猟犬がモデルだとも言われています。
こいぬ座と呼ばれるようになるのは、中世の頃にアラビアに伝わってからのことで、プロキオンの名前が、現在のこいぬ座に輝く一等星であることは言うまでもありません。
では、私たちと星との関わりは、どうでしょうか。
小さい時に、「人は亡くなったら空のお星様になるんだよ」とか言われていませんでしたか。
また、流れ星を見ると「願い事」、しませんか。
私たちとお星様は、ひとつひとつを詳しく知らないとしても、とても密接な関係があって、意識すれば勿論だし、無意識のうちにでもいつも交流しているのでしょうね。
今回、いろいろな文献やホームページから情報を頂きました。
世界大百科辞典・日本大百科全書の解説、宇宙情報センター・ 星座図鑑 他お世話になりました。ありがとうございます。
内容等に間違いがありましたら、それは私の転記ミスです。その際はご容赦ください。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
ご覧いただいているあなたが氣になるお星様はなんですか。
シャランでした。