〖求めない〗加島祥造
帯には、信州伊那谷に暮らす老詩人から心のメッセージとあります
老子の思想をタオイズムと言うそうです。
タオ(道)
人智をこえた無限なるもの
加島さんは晩年、自然と交流するタオイストになり、その地で
求めないー
すると
心が静かになる
求めないー
すると
人に氣がねしなくな
る
求めないー
すると
自分の時間が生まれるんだ
この言葉が自然に、自動的に湧き続け、体を通して何か別のものが、語り出したそうです。
求めないー
すると
いまじゅうぶんにもっていると氣づく
求めないー
すると
いま持っているものが
いきいきとしてくる
求めないー
すると
それでも案外
生きてゆけると知る
で、始まる詩集
サァ~と読めば、一冊あっという間に読めてしまう易しい、優しい詩集です。
ゆっくり、言葉をかみしめて読めば、一語一語が重い言葉となって、今の生活に静かに警鐘を鳴らしてくれるような氣がします。
これも、偶然本屋さんで見っけ!
嬉しくなった本です
老子
第一章
[道]とともに生きる001 名もなく無限なもの
これが道だといえるような道は本当の道ではないんだよ。
これが本当の言葉だといえるような言葉は本当の言葉ではないんだよ。
そんなものは人間が誕生したあとでかってにつけたもので、(偉大なるもの)は名もなく無限なものなんだ。