前回は七夕について紡いでみました。
そこで今回は、織姫(ベガ)のパートナー 彦星(アルタイル)について紡いでみようと思います。
ワシ座のα(アルファ)星の固有名「アルタイル」
わし座のα星を挟んだ両脇の β(ベータ)星とγ(ガンマ)星を 翼を広げた鷲の姿に見たて
アラビア語で「アンニナスル・アルターイル」(飛翔する鷲)と呼んでいたものが短縮されたのが由来とか
和名は ご存じのとおり 彦星で、中国名の「牽牛(けんぎゅう)」の日本名です。
また、古くは「犬飼星」(いぬかいぼし)とも呼ばれ、これは両脇に犬を引き連れている姿を見立てたもので、九州地方の各地で「いんこどん」「いぬひきぼしさん」等の呼び名が残っているそうです。
また、ギリシア神話では、ゼウスがトロイアの美少年ガニュメデスをさらうとき 変身したものとされています。
ベガ同様、地球上の各地で親しまれているアルタイルはとても若い星(数億歳)で、質量は太陽の1.8倍 半径は約1.6倍の高温の星です。明るさは太陽の約10倍あり、地球から16.5光年離れたところにあります。
この星の特徴は、毎秒240Kという ものすごい高速で自転していることで、あまりに速すぎて、赤道の直径は遠心力のため 極の直径より14%も膨らんでいるそうです。想像の域をこえた速さです。宇宙には 考えられない不思議がいっぱいですね。
日本で最も遠距離恋愛をしている織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)
二人の間は、どのくらい離れているのでしょう?
【国立天文台の天文ニュースから】
・・・天の川に隔てられた織姫と彦星が1年に1回だけ会うことができるというロマンチックな話は、人々の心をひきつけます。
そのため、国立天文台には、「彦星と織姫が近づくのは何時ころですか、ぜひ見たいのです」といった問い合わせがよくあるそうです。そのたびに担当者はこの話は伝説であり、実際に二つの星が近づくのではありません」」と説明したそうです。
2つの星を隔てる空間の 実距離は14.4光年あり 仮に光速で駆けつけたとしても、彦星が織姫のところに辿りつくには14年半もかかるそうです。・・・
幼いころ、笹を玄関に飾りながらいつ出会うのかな♡
雨が降りませんように・・・祈
なんて 空を眺めていたことを 想い出します♡
夏の大三角形の ベガとアルタイル 天の川を 挟んでキラキラ綺麗です。
それに、白鳥座のデネブが加わって三角形を作ります。
秋になる前には、デネブについて 紡いでみたいものです。