睡眠と同様に人間が肉体を維持するためには、食べ物を口にしなければなりません。
空氣と水だけでは生命を持続するのは難しい。
地球上で「飢餓」に苦しむ国がある一方で、現代の日本は「飽食」の時代と言われています。
コンビニやスーパー、デパ地下で食べ物をいつでも購入できる便利な時代です。
また、化学調味料や香辛料など刺激の強い濃い味付けがなされている食品を、多く摂取することが当たり前になっています。
そんな中であえて「食べる」ということを意識したり、食べる事の意味を考えたりする機会は減っているのではないでしょうか?
ではあなたは、食事はどんな風にしていますか?
家族と食卓を囲んで、話しをしながら。
同僚やお友達とのランチ。
一人で食べる、、、テレビをみながら、スマートフォンを見ながら、新聞や雑誌を読みながら
「ながら行為」が当たり前の食事をしていませんか?
「マインドフルネス」とは、日本語にすると「意識すること」。
日本の禅などの考え方や瞑想をベースにしたメンタルトレーニングです。
「今、ここで起きていることを、ありのまま感じて、受け止めること」
そして、食べることに「集中する」食事法を「マインドフルネス・イーティング」と言います。
〇〇しながらの食事では、「食べること」の瞬間瞬間を、意識することは難しいのです。
五感を使って食事を楽しむ
お料理を目で楽しみそのにおいや食感、風味を全神経を集中して味わうこと。
そしてよく咀嚼してゆっくりと食事をすることで、身体が満足するだけでなく心が喜び、幸福感につながってゆく。
ひいては、食欲のコントロールや自分の身体の変化に氣付くヒントにもつながります。
また、この方法を応用して病氣の改善にもつなげています。
糖尿病の食事療法に役立つ
日本人は糖尿病にかかりやすい人種だそうで、高齢化が進む現代は糖尿病患者も増える傾向にあり、日本人の4人に1人は糖尿病か、その予備群といわれています。
一度発症すると治癒は難しく、放っておくと進行して深刻な合併症引き起こし、死に至る危険性もあります。
米国のブラウン大学は「マインドフルネス・イーティング」を実行している人は、血糖値を正常域にコントロールしやすいという調査結果を発表しています。
◆糖尿病患者が食事療法を実践するためのポイント◆
①食事を目の前にしたときに深呼吸をして、自分の空腹感に注意を向ける。自分の空腹感を身体で感じる。
②食事はよく味わい、においや色彩も楽しんでゆっくりと食べる。一口飲み込んで栄養が身体に吸収されるのを実感する。一呼吸おいてもう一口食べる。
③食事が半分ほどすんだあたりで、満腹感を得られているか、惰性で食べ続けていないかをチェックする。満腹感があれば食事を残してもよい。次に空腹を感じたときにたべればよい。
マインドフルネス・イーティングを続けてみると
自分の身体や心が喜ぶのを感じるようになります。
そして「いただきます」の本当の意味がわかるようになります。
その食べ物がどういった経緯で、今ここに存在しているのか、
そんなことにまで思いを巡らしてみると、生きる糧としての食べ物が自分の目の前にある奇跡に氣付いたり、命をいただくことに感謝することへもつながります。
毎回の食事で実践するのは時間的に余裕がないかもしれませんが、
休日などを利用して試してみてはいかがでしょうか。
新しい発見につながるかもしれません。
心の豊かさにポイントを置く時代に入りました。
あなたの心に ウィンセイ🍷
最後までお読みいただきありがとうございました😊