2019年4月20日は 『穀雨』(こくう)
二十四節氣の六番目、そして 春のラストの六番目『穀雨』です。
太陽黄経が30°に達し新しく始まる日。4月20日から立夏の前日5月5日までの16日間にあたります。
暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すれば也」とあります。 春の暖かい雨が穀物の成長を促す頃といった意味でしょうか。
穀雨は春の最後の節氣です。穀雨の頃は春の優しい雨が降り田畑を潤し新芽を成長させます。
旧暦を利用していた昔は、農作業の種蒔きは穀雨のころを目安にされていました。
藤(ふじ)
桜が散ると、藤の季節がやってきます。
穀雨のころから咲きはじめ、ちょうどゴールデンウイークに見ごろをむかえます。
日本では藤棚にされていることが多く、垂れ下がる藤の花の優雅さと鮮やかさに目を奪われます。
藤の花は太陽の光にも映えますが、しっとりと落ち着いた雨も似合います。
万葉集には藤を詠んだ歌が26首もあるそうです。桜の46首には及びませんが、晩春を感じる花としてなじみ深いものだったようです。
平安時代、藤原氏が栄華を極めたころに藤は貴族を中心に大流行しました。
藤原氏の苗字にも「藤」が入っていますね。
家紋に使われたり、藤色は高貴な色として愛されました。
香りには「抗酸化効果」作用あり
藤の花には香りがあることをご存知ですか?
柔らかな甘いやさしい香りがします。
藤の花の香の効用として
◎筋肉の緊張をやわらげ、疲れを癒す
◎混乱した頭をスッキリさせる
コーセーの研究から藤の花の香氣から抗酸化効果があることも発表されています。
参考: https://www.kose.co.jp/jp/ja/ir/common_ir/pdf/news/20120125.pdf
活性酸素は ガンや糖尿病、動脈硬化などの 生活習慣病の原因ともなっていますが、その活性酸素による酸化を抑制する作用を抗酸化効果と言います。
植物のチカラにはまだ解明されていないことが多々ありますが、昔の人々は見抜く力がすぐれていたのかもしれませんね。
来る10連休には、藤の花を愛でに出かけてみませんか。
こころと身体をリフレッシュ!