2019年4月5日は 『清明』(せいめい)
二十四節氣の五番目、そして 春の五番目『清明』です。 太陽黄経が15°に達し新しく始まる日。
4月5日から穀雨の前日4月19日までの15日間にあたります。
暦便覧には「万物発して清浄明潔(しょうじょうめいけつ)なれば、此芽(このめ)は何の草としれる也」とあります。草木が芽吹き、草木の種類が明らかになる清々しい頃といった意味になるでしょうか。
清明は「清浄明潔」の略語です。
全てのものが清らかで生き生きとして爽やかに澄み、明るく美しいころという意味になります。
沖縄 清明祭(シーミー)
中国の清明節を由来とする行事で、1700年代に琉球王国が毎年行うことを定めたのち広まり「シーミー」と呼ばれています。
清明の頃、親戚一同がお墓にお参りして、そこで重箱に入ったお弁当を広げます。
大勢の人が集えるように要塞のように大きな「亀甲墓」(かめこうばか・きっこうばか)と呼ばれるお墓とともにその前には大きなスペースがとってあります。
親戚一同が集まれるほど広く、ここでお弁当やお酒、お茶などを並べて皆で食べ、死者を供先祖の供養をします。
また親戚が集まって、近況報告をする場としても大事な行事になっています。
「亀甲墓」は福建省の文化が伝わったとされますが、先祖と生者が共に食事を楽しむという習慣は沖縄独特のものです。沖縄で発展して重要な年中行事となったのでしょうね。
旧暦の弥生三日
上巳の節句は 今年は4月7日です。