2018年12月7日は 『大雪』(たいせつ)
二十四節氣の二十一番目、そして 冬の三番目の『大雪』です。
太陽黄経が255°に達した日。 12月7日から冬至の前日12月21日までの15日間にあたります。
暦便覧には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と記されています。
雪が激しく降り始めるころといった意味になるでしょうか。
寒さが増し冬が深まってゆく中、平野部でも雪が舞ったり、初氷がみられるようになります。
ですが、今年はどうしたことか・・・
12月に入って25℃以上の夏日を観測しています。
暑すぎる,寒すぎる、雨が降りすぎる降らなさすぎる、雪が多すぎる、少なすぎる、、、と、
“過ぎる”ことばかりが続き、戸惑いを隠せません。
さて、わたしたち地球人は地球さんの荒業についていけるのか・・・それとも、淘汰されてしまうのか?
「大雪」とくると、どうしても北海道の大雪山連峰を思い浮かべます。
画像は晩秋の美瑛から臨む大雪山です。
青い空と雪をかぶった山々のコントラストが美しく
澄み切った空氣のひんやりした感触まで伝わってくるようです。
今年は初雪が遅い傾向にありますが、北国では今冬4カ月ほど、雪との共存した生活がはじまります。
スキー場がオープンするのも「大雪」のころから。
地球温暖化の影響からか自然雪がだんだんと少なくなって、昨今では雪量が足りず冬季オリンピックの開催も危ぶまれたりしております。
スノーマシンで人工雪ができるようになって、運営される方々のご苦労も少しは緩和されているかもしれません。
世界で初めて人工的に雪の結晶をつくることに成功した中谷宇吉郎さんは、降ってきた雪の結晶の形を見れば、その結晶が成長した上空の様子がわかったそうです。
「雪は天から送られた手紙である」という素敵な言葉を残していらっしゃいます。
雪氷学者として30年あまり研究を続けられました。その研究を続けられた中で、早いうちから地球温暖化にも警鐘を鳴らされていたそうです。
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❄雪の科学館
出身地の石川県加賀市片山津温泉の近くにある「中谷宇吉郎 雪の科学館」では、中谷宇吉郎の人柄や研究の成果などを紹介するとともに、宇吉郎が魅了された自然の不思議と美しさが体験できる実験コーナーが設けられています。