星たちの座談会 ☆ ★ ☆ ☆ ★ ☆ 地球号の未来 

本来なら来るはずのなかった地球に生まれた私たち☆アウェイ感をヒシヒシ感じつつ悪あがきならぬ良いあがきでジタバタ奮闘の☆座談会メンバー8人共同ブログ☆

処暑 季節を愛でる

2017年8月23日は処暑(しょしょ)

 

 二十四節氣の第十四節氣 秋の二番目の『処暑』です。 太陽黄経が150°に達した日。8月23日から白露の前日9月6日までの15日間にあたります。

暦便覧には「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすればなり」と記されています。

暑さが落ち着いて休まるという意味です。

暑さのピークは越え、朝夕は氣温も下がり秋の氣配 を感じるようになってきました。

そろそろ今年の夏もおしまいですね。

軒先から聞こえてくる風鈴の音も、どこか寂しげで夏を惜しむかのようです。

 

虫聞き

 

先人たちは春には『花見』、秋になると『虫聞き』をしました。

夕暮れ時

松虫、鈴虫、クツワムシ、きりぎりす、邯鄲、鉦たたき、草ひばりなど小さな虫たちが奏でる音に、夏の終わりと初秋の到来を感じます。

『虫聞き』は平安時代の貴族の遊びにはじまり、江戸時代には庶民にも広がって盛んになりました。道灌山には風流人が集まり、夜通し虫の音を楽しんだとか。

 

  虫の鳴き声を声(言語)として左脳で聞く民族は、日本人とポリネシア人だけという研究結果が出ました。ほかの民族は右脳で聞くため、「雑音」にしか聞こえないというのです。

さらに興味深いことに、たとえ日本人やポリネシア人でも外国語を母国語とする人は、虫の声を「雑音」として認識し、外国人でも日本語を母国語とするものは、虫の声を「言語」として認識するそうです。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)がこよなく虫の声を愛したのも納得がいきますね。

つまりは民族的な遺伝ではなく、その人の母国語に秘密があるようです。

 

日本語研究家の藤澤和斉氏によると

日本人とポリネシア人は母音も子音も区別せず言語脳である左脳で処理するが、それ以外の言語圏の人々は、まず母音を右脳で雑音として受け止めてから、子音を左脳で言語として処理しているということです。

母音は「あー」「うー」など声帯の振動をそのまま伝えることで発声される、つまり極めて自然に発せられる音であるのに対し、子音は口や息で制動することによって発し、相手との距離を保ち、威嚇するための音です。

 以上の特徴こそ、日本語とポリネシア語を母語とする人々が、(自然に発せられる音である=母音に近い)虫の鳴き声を言語として左脳で受け止める能力を持っていることの理由ではないかというわけです。

 

 

最後に 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の「草ひばり」の一節を


「いつも日が沈む時分になると彼の極めて小さな魂が目を覚ます。そうなると部屋中に  えも言われぬ美しさを湛えた繊細で神秘な音楽が広がり始める。極端に小さな電鈴(ベル)の響きとでも言おうか、細く、かぼそく銀(しろがね)のすずしい音色で震え波立つ調べを響かせる。夕闇が深まるにつれてその音は美しさを増す。時折りその音は盛り上がって家全体が小さな不気味な共鳴で打ち震えるように思われるくらい」

 参考出展/ http://tocana.jp/2017/04/post_12883_entry.htm