前回 テカポ(Tekapo)について書きましたが、カウンターが壊れたのかと思ったくらい驚きました。ホント多くの方が訪問してくださってびっくりするとともに、感謝の氣持ちでいっぱいです。
前回の記事はこちら▼▽▼ 『死ぬまでに行きたい ☆☆☆ 星が眠る場所』
今回ご紹介するのは、テカポの続きのお話です。
・・・と言いながら、時代は1994年までさかのぼります。
パイロットになることが夢だった青年が、ニュージーランドに来てその夢を叶え、テカポで遊覧飛行のパイロットをしておりました。しかし、生活は苦しく子供が生まれるのを機に生活費を増やすため他に仕事を模索し始めます。
そこで思いついたのが夜の仕事💡
スターウォッチングツアーを始めることに、さらに「テカポツアーズ」を設立、壮年になったもと青年は代表に就任しました。
しかし創業当時は、当時のMt.John天文台長からお借りした小さな望遠鏡1台とバン1台のみだったそうです。自宅で星のスライドショーを見せた後、小高い丘の上で星の観望会を行っていました。
こうして昼間はパイロット、夜は日本人の観光客相手に星空ガイドと二足の草鞋をはくことになったのです。
当時のテカポに住む住民たちにしてみれば、満点の星空なんて「当たり前にあるもの」それをわざわざ観光客からお金を取るなんて・・・・と地元の新聞から揶揄されて風刺漫画まで掲載されたそうです。
当初、テカポツアーズ創設から3年はお客様が集まらず、苦労が続きました。けれど徐々にその評判は国内外に広まり、むしろニュージーランド国内の人が星空ツアーを体験しにやってくるようになったそうです。
そして、ようやく集客できるようになるまでに5年の月日が流れました。
ところが、西欧社会で続いたバブルの波が、テカポにも押し寄せ、2000年には村の再開発計画が持ち上がったのです。一大観光地の計画はほとんどの住人の賛同を得て、村は降ってわいた好景氣に沸き、多くの人々を再開発計画と不動産投資へと向かわせていきました。
もと青年はテカポの星空のすばらしさを住民に知ってもらいたい、そして誇りにしてもらうにはどうしたらいいのかーそんな思いの中から「星空を世界遺産に」という考えが浮かびます。
ニュージーランド人の協力者を得て、ニュージーランド政府やIAU(国際天文学連合)、ユネスコへの働きかけを進めます。そんな中賛同してくれる海外の天文台なども現れ始めました。
転機が訪れたのが2004年
カンタベリー大学が研究に利用していたテカポの天文台を、一般の人たちにも開放するという話がもちあがったのです。その天文台を管理することをお願いしたいという声が教授や関係者からかかりました。その要請に取り組むため新たに「Earth&Sky Ltd」を設立、Graeme Murray氏と共同経営者となりました。
その後、2008年9月にリーマン・ショックが起こります。
リーマン・ショックの影響はテカポにまで及び、進みだした計画が見送られ白紙に戻されました。
バブルがはじけ、ようやくテカポの住民は目を覚まします。
住民たちはそれまで「当たり前のもの」として毎晩眺めていた星空が、世界でも屈指の壮大で美しい星空であることに氣づくことになるのです。
このおはなしの主人公は この方▼▽▼
ニュージーランド テカポ在住 EARTH & SKY 星空ガイド 小澤英之さん
出展:世界遺産級の満天の星! ニュージーランド・テカポに輝く星をめぐる旅
『星空を世界自然遺産に』 へとまっすぐ走り出した小澤さん!
次回はその取り組みをご紹介します。
最後までおつきあいくださり ありがとうございました。
星空にウィンセイ🍷✨ ミファでした
参考/出展: 海外キャリアの歩き方http://www.ecareer.ne.jp/contents/walking/006.jsp
ニュージーランド・テカポ星空観賞ツアー東武トップツアー+http://plus.toptour.jp/photo/tekapo/02.html
世界遺産級の満天の星! ニュージーランド・テカポに輝く星をめぐる旅
http://news.mynavi.jp/articles/2015/01/14/tekapo/001.html
美しい星空は誰のもの? 〜"星空の世界遺産"の試みが問いかけること
http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report/2010/03/rpt-51.html#page-1