医療に携わる仕事の末席に身を置きながら、知らなかったのですが10月24日は 世界ポリオデーだそうです。
市内に啓発のラッピングバスが通るようになって初めて知りました。
ポリオ(急性灰白髄炎、小児麻痺)は感染者のほとんどは症状のない不顕性感染と言われています。
ただし、問題になるのは、感染者の0.1~2%の方に手足にマヒが残り、それが場合によっては一生続きます。
そして、死に至ることもあります。
ワクチンはありますが、感染・発症してからの明確な治療法は無く、対症療法が中心となります。
世界でポリオ根絶まであと少し、というところで 最近になって、アメリカ NY州やイギリスでも下水からポリオウイルスが検出されたというニュースがもたらされました。
これまで知られていた流行国ではありません。
これを受けて、NYやイギリスでは ワクチンのブースター接種も始まっているようです。
日本でも1960年代に大流行が起き、生ワクチンが輸入され、その後1980年に最後の感染者が出て以来、国内の発生は無いと言われています。
ワクチンも初期は効果の高い生ワクチンであったのが、1990年代から効果は多少低くても安全性の高い不活化ワクチンに移行され、現在4種混合ワクチンで接種しているポリオワクチンは不活化ワクチンです。
ちなみに私は母子手帳を見たら、接種したのは 生ワクチンっぽいです。
スプーンで飲むワクチンです。1歳未満のころの話なので、全く覚えてません。
世界に数多ある感染症。撲滅宣言が出来たのは、天然痘ウイルスのみ。
ポリオウイルスも その次に続くかと希望が持たれ始めていた頃に流行国ではなかった国からの発生例。
ウイルスとの戦いは本当に困難です。
ヒトはどのような対応を取ることが正しいのか、これからもよく考え、試行錯誤していかなければいけないようです。
私自身は、ヒトが踏み込んではならない領域に踏み込み、破壊してはならないものを破壊してきた結果が今、来ているのだと思っていますが。
この現実をいったいどのように受け止めればいいのか、ただあるがままに受け入れるだけでいいのか、どうしても思考停止してしまって先に進めずにいます。
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