養生訓は江戸時代の医師が書いた本です。300年ほどたっても 現代語訳が発行されているので、今でもそれなりに共感できる内容があるという証左なのかもしれません。
江戸中期ごろに 少々体が弱かったにもかかわらず 長生きされた 貝原益軒の養生のノウハウは、一々ごもっともなこともあって、でもいざ実践しようと思うと 私のような暇さえあれば寝ていたい無精者には なかなか難しい。「確かにその通りだけど、それができりゃあ苦労はないよ」とぼやいてしまうのです。
ただ、時々姿勢を正したいときに読むと、自分に喝を入れてくれる感じがします。(そうでないときに読むと、若干 説教されている氣分になります)
全てに共感するわけではないし、全部その通りにはできないけれど、ぼんやりとした理想形の生活スタイルとして見ていく分にはいいかなーくらいの立ち位置で見ています。
例えばこんな感じのことが書かれています。
” ひとり家に居りて、閑(しずか)に日を送り、 古書を読み、古人の詩歌を吟じ、 香をたき、古法帖(古い名筆を写した冊子)を玩び、 山水をのぞみ、月花をめで、草木を愛し、 四時(四季)の好景を玩び、 酒を微酔にのみ、園菜(庭の野菜)を煮るも、 皆是心を楽しましめ、氣を養う助けなり。 貧賤の人も此の楽しみをしれらば、富貴にして楽しみをしらざる人にまさるべし ”
” 人の命は100年にもみたず。 天地の命長きにくらぶるに、千分の一にもたらず。 天長く地久きを思ひ 人の命のみじかきをおもへば、ひとり愴然としてなんだ下れり。 かかるみじかき命を持ちながら、養生の道を行はずして、 みじかき天年をいよいよみじかくするとはなんぞや。 人の命は至りて重し。道にそむきてみじかくすべからず ”
地球さん愛しています💕宇宙さん愛しています💕