半年ぶりに映画を観ました。
土井康一監督
[よあけの焚き火]
ストーリー
父と息子。
職業、狂言方
雪解け近い、山の稽古場650年の伝統をもつ狂言方の家に生まれた
大蔵基誠(もとなり)と、10歳になる息子
康誠(やすなり)。
冬、父と息子は山の稽古場へ向かう・・・~
伝統芸能を継承して、伝授していくことを宿命として背負った親子を通して
[伝えること]
とは、静かに、深く教えてくれる映画でした。
映画ですが、実際の親子が実名で出演しているので、ドキュメンタリーだか、フィクションだかの境目がなく、不思議な世界です。
親の真剣さ、温かさが伝わってくる映画でした。
楽しんでやってる姿をみせるのが一番という親。
[楽しいよ]という子の純粋さに、しっかり向き合ってこそ伝わる親子の愛と絆を感じます。
今の時代だからこそ、人が人に何かを伝える、大切な原点を見た気がしました。
冬の蓼科の自然の厳しさ、美しさ、
静かな音楽と、腹からの音の狂言が、心に響いてきます。
上映後、大蔵親子の狂言と監督を交えてのお話し会がありました。
パンフレットに三人のサインをいただいたときの、康誠さんの涼やか目が印象的でした。
帰りには、自分が清らかで、やさしい気持ちになってました。
伝えるということは
分かち合うということ
伝わるということは
知るということ
杵屋三七郎
(邦楽演奏家)
ありがとうございます
画像は公式サイトからお借りしています
老子
第五章
[人の世で生きるために]134 出来た人(二)
出来た人が争うのは、
やむにやまれぬ道理があるときだけ。
たとえ勝ったとしても
増長などしない。
増長したときに人は失敗する。
盛者必衰は世の習いというだろ。