私が幼少期から二十代前半まで暮らした家は、濃尾平野の端のほうにあります。
かなりの田舎で家のまわりは田んぼ、当時は高い建物もほとんどなく
西を向けばはるか遠くにある山並みを臨むことができます。
右端の伊吹山から左の端は多度山までつづく稜線のシルエットだけで見渡す限りの広~い平野でした。
遮るものは何一つなく、空は全天見ることができました。
夕方の西の空には金星が大きく神々しいほど輝いていました。
今から思えば、贅沢な場所です。
その後故郷を離れ20年前にこの地に住むようになりましたが、この地は瀬戸内海に面した温暖な氣候で、空はぼんやりとしたうすい青空さらに薄曇りの日が多く、故郷で見た真っ青な青さは、年に1回お目にかかれるかどうかの確率でしょうか。
年を取ったせいか最近は、その故郷の真っ青な空を懐かしむようになりました。
私はあの空が好きです。
秋の晴天、空が高~く雲一つなくつきぬけるような青い空は心を晴れ晴れとさせてくれました。
ある時大地に横たわり空を見上げた自分と空が溶けあって境界がなくなり重力を感じないふわっとした感じになり幸福感に包まれました。
今思えばあの時の幸せな体験は、地球さんからの素晴らしい贈り物だったような氣がします。
その幸せ体験は一度切りですが、故郷の空を懐かしく思う氣持ちは大きくなっています。
とはいえもう実家には誰も住んでおらず身内もおらず親戚とは疎遠、故郷に帰る理由がなくなってしまいました。
今や誰がかかってもおかしくない新型コロナウィルス
自分も命を落とす可能性もあると思うと、もう一度あの空を見ておきたいという思いもあります。
身近に迫りつつある恐怖と不安、今の日本の閉塞感が未来よりも昔を懐かしみ故郷を思い出させるのかもしれません。
「昔はよかった」というようになった私は、年を取ったということなのでしょう。
地球さんと共に生きた時間に ウィンセイ🍷
地球さんから人類への試練の10年は始まったばかり、今まで人類が地球さんにしてきたツケを払う時が来ています。
最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>