オペラ「魔笛」にモーツァルトが込めたものは
9月の末にオペラ「魔笛」の公演があり、それに先駆けて、オペラトークと題して
マエストロと演出の方が「魔笛」の解説をするトークショウがありました。
「魔笛」は1791年9月30日にウィーンで初演されました。また、モーツァルトが作曲した生涯最後のオペラであり、最高傑作とも言われています。
一般市民を対象としたオペラのために、物語はわかりやすい冒険物のおとぎ話になっており、ハラハラドキドキしながら最後はハッピーエンドという安心して楽しめる内容になっています。そして曲と曲の間には台詞があります。
当時初演のあと人氣を博し、モーツァルトが亡くなる前までに100回以上の公演が催されたと言われています。
演出の岩田さんのおはなしによりますと
◎政治や権力、貴族社会とは無関係なところで作曲できた
モーツァルトはパトロンや権力者からの依頼により作曲をしていましたが、この作品 の依頼者は一般市民向けの興行主であったため、めずらしく娯楽作品になりました。
当時当たり前だった男尊女卑ではなく、むしろ女性を讃えた内容になっています。
◎モーツァルトは平和を願ってこのおはなしの作曲をした
1618年から30年にわたって神聖ローマ帝国を舞台にカトリックとプとロテスタントの宗教戦争が起こりました。現在のドイツの場所が主な戦場だったそうで、この地で人工の半分以上が死に絶えたそうです。モーツァルトが生きた1700年代になってもその時の悲惨な記憶は人民の中に残っており、殺し合いはやめよう、平和な世界をとの思いからこの作品を作ったのではないかと解説されました。
◎男は3 女は5 の数字が盛り込まれている
(これはオペラを実際に聴いてみないとわかりづらいかもしれません。)
男性は3
これは曲の中には3つの和音、同じフレーズを3回演奏する
ことからきているのかも?
女性は5
同じ和音を5回・・・演奏することろがでてくる
私自身が魔笛というオペラを一度も見たことがないため、この音楽的なところの説明はわかりませんでしたが、3と5という数字のもつ意味からしたら、なるほど!と納得でした。
モーツァルトがこの意味を知っていて3と5を使ったのかはわかりませんが、なにか天啓を受けたのかもしれません。
しかしながらモーツァルトが平和を望んだあの時代から現代にいたりますが、いまだ戦争はなくならず。
おろかな人間の営みとは無縁に回転している地球さんのおかげで、また秋が巡ってきました。
・・・秋と言えば
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋
人類が地球さんから淘汰されないことを願いながら
モーツァルトと平和と日本の秋にウィンセイ🍷
最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>