2019年8月8日は立秋(りっしゅう)
二十四節氣の第十三節氣 秋の最初の『立秋』です。 太陽黄経が135°に達した日。
8月8日から処暑の前日8月22日までの15日間にあたります。
猛暑厳しき折に、暦の上ではすでに「秋」がやってきました。
秋と言われてもピンとこないような暑さですが、暦便覧には
「はじめて秋の氣立つがゆへなればなり」とあります。
はじめて秋の氣配があわられてくる日 という意味です。
立秋を過ぎると少しずつ秋の氣配が感じられ、朝夕は若干の涼しさも感じるようになってきます。
空を見上げれば、入道雲の上に秋の巻積雲(けんせきうん)が同居していることも。
夕暮れ時には、蝉の声に混じってどこからともなく虫の声が聞こえてくるようになるでしょう。
涼をとる工夫***五感で感じて
暑さを和らげるために古くから日本では涼しくするための工夫が行われてきました。
◆打ち水
氣化熱を利用した涼の取り方と言えば、なんといっても打ち水です。
ポイントは朝の涼しいうちから水を撒いておくこと。徐々に蒸発していくので、効果的に氣温上昇を抑えてくれます。ただし、昼間の打ち水は逆効果。湿度があがるだけでさらに不快になります。
◆風鈴
心地の良い風鈴の音色を聞くと、風をイメージして涼を感じます。素材も金属、陶磁器、ガラスや石など様々あり、耳だけでなく目でも楽しめます。
◆すだれなどの夏の設え
窓の外に簾(すだれ)を設えますと、日の光は遮りますが風は通ります。見た目にも夏らしい天然素材で、すずしげに見えます。床に籐敷を敷くと、足ざわりがよくひんやり感も感じます。
◆ハッカ湯(ミント)
ハッカ油とはミントの葉から抽出したオイルです。ハッカ草から1〜2パーセントしか取れない貴重なものです。(北見ハッカ通商:製造)
湯船にスポイトで吸い上げた2・3滴を入れます。これだけでアロマの香りと身体がスーッとひんやりします。ひんやり感はお風呂からでたあとも続きます。調子に乗ってたくさん入れると、後で急激に寒くなりますのでご注意ください。
◆かき氷
最後は、体の中に冷たいものを入れるのが手っ取り早い。ということで、かき氷です。
見た目も美しくゴージャスでインスタ映えするものなど、工夫をこらしたかき氷は五感を刺激します。
年々暑さが増してゆく夏。残暑厳しき折、体調に氣をつけてお過ごしください。