2018年8月23日は 『処暑』(しょしょ)
二十四節氣の十四番目、そして 秋の二番目の『処暑』です。 太陽黄経が150°に達した日。 8月23日から白露の前日9月7日までの16日間にあたります。
暦便覧には「陽氣とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とあります。
暑さが和らいでとまるころといった意味になるでしょうか。
暑さがひと段落して、朝夕には涼しい風が吹きわたり、ようやく過ごしやすくなってきます。
ただし夕立や台風が多くなるシーズンでもありますので、秋の収穫まじかの農作物には注意が必要な時期です。
標高の高いところでは早くも早朝に露が見られるようになります。
厄日 二百十日(にひゃくとおか)
処暑の時期は一番台風の到来が多い時期と言われています。
雑節の厄日、二百十日(立春から数えて210日目の日)は特に台風襲来の特異日として、農業に従事する人たちへの注意喚起を促すため暦に記されてきました。
今年は 9月1日(土)になります。
農作物を台風や風害から守るために、風を鎮めるため神に祈りを捧げる「風祭」が今でも各地に残っています。
🌀奈良の大和神社(おおやまとじんじゃ)で行われる『風鎮祭』
🌀新潟県 弥彦神社(やひこじんじゃ) で行われる『風鎮祭』
🌀富山の『おわら風の盆』
などのほか、
🌀獅子舞で風神を追い立てる山形県朝日町の『大谷風神祭』
🌀風切り鎌
風神の風袋を鎌で切って風を弱めるために、屋根の棟木や竿さおの先に鎌を縛りつけるという風習が残っている地域もあります。
実際に大災害もこの時期多く起こっています。
大正12年(1923)9月1日 関東大震災
昭和9年(1934)9月21日 室戸台風
昭和20年(1945)9月17日 枕崎台風
昭和34年(1959)9月26日 伊勢湾台風
というような大災害で、被害や多くの犠牲者が出ています。
関東大震災の教訓から9月1日は『防災の日』と制定され、防災訓練などが行われるようになりました。
今年は台風がすでに20号まで発生しています。
準備は早めにしておきたいものです。
備えあれば患いなし!