宇宙の漆黒の闇のなかをひっそりまわる水の星
まわりには仲間もなく親戚もなく
まるで孤独な星なんだ
生まれてこのかた
なにに一番驚いたかと言えば
水一滴もこぼさずに廻る地球を
外からパチリと写した一枚の写真
こうゆうところに棲んでいましたか
これを見なかった昔のひととは
線引きできるほどの意識の差が出てくる筈なのにみんなわりあい
ぼんやりとしている
太陽からの距離がほどほどで
それで水がたっぷりと渦まくのであるらしい
中は火の玉だっていうのに
ありえない不思議蒼い星
すさまじい洪水の記憶が残り
ノアの箱舟の伝説が生まれたのだろうけれど
善良な者たちだけが選ばれで積まれた舟であったのに
子々孫々のていたらくを見ればこの言い伝えもいたって怪しい
軌道を逸れることもなくいまだ死の星にもならずいのちの豊饒を抱えながら
どこかさびしげな水の星極少の一分子でもある人間が
ゆえなくさびしいのもあたりまえで
あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう
私の好きな詩人-茨木のり子さん(1926~2006)
詩人の目で見る地球さんは、どこかさびしげな水の星・・・
地球環境回復活動で元気な地球さんになれますように💚
地球さん待ってて下さいね
茨木のり子さんの詩と言えば、この詩
[自分の感受性くらい]
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするなそもそもが
ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
凛として生きてきた詩人らしい、応援歌💗
老子
第一章
[道]とともに生きる004 宇宙の根源
[タオの道]は深遠すぎて、普通の人には、わかりづらいだろうなあ。
無欲になって、心の目で見れば、それがわかるんだが・・。
タオの世界ではその不思議なものを、玄(げん)と呼ぶんだよ。
それは宇宙の根源的なものなんだ。