2018年1月5日は 『小寒』(しょうかん)
二十四節氣の第二十三節氣 冬の五番目の『小寒』です。 太陽黄経が285°に達した日。1月5日から大寒の前日1月19日までの15日間にあたります。
暦便覧には「冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也」とあります。
冬至から「陰陽の比率が」一旦暖かくなった(陽に転じた)ため、寒さが負けじと(陰が)強くなるという意味です。
小寒は「寒の入り」をあらわし、寒さが大きくはない、すなわちまだ本格的な寒さではないという意味です。
季節は本格的な冬となり、「小寒」と「大寒」と呼ばれる時期になります。しかし、「小寒の氷、大寒に解」とも言われ、実際には小寒のほうが、寒さは厳しいと言われています。
小寒の日から寒中見舞いが出されます。この日から節分の前日までを「寒・寒中・寒の内」といい、約30日間ほど厳しい寒さが続きます。寒の内とは一年で最も寒い時期、暦の上の「寒の内」が実際には気温が最も低くなる季節です。
冬に出す寒中見舞いは、この小寒から節分までの間に出すもので、節分を過ぎた後に出す場合は寒中見舞いではなく余寒見舞いとなります。
なお、小寒から4日目を「寒四郎」と言い、この日の天気がその年一年の麦の収穫に影響があるとされており、麦の厄日とされています。
また、小寒から9日目に降る雨を「寒九の雨」と言い、この日に雨が降ると豊作の兆しがあるとされています。
春になる前の花の少ない季節に咲く花 は貴重です。
黄色い花をつける蝋梅(ろうばい)が小寒のころに咲く花です。
蝋梅は、ロウバイ科ロウバイ属の植物です。梅に似ていて中国から来たので唐梅とも呼ばれます。また、花が蝋細工の様で、かつ12月(旧暦で言う臘月)から花を咲かせるため、蝋梅(臘梅)というようになったと言われています。
花言葉は「慈愛」
英名では、"Winter sweet"と呼ばれています。寒い冬に、甘くて芳しい馥郁とした香りを一面に漂わせることにちなんで名づけられたのかもしれませんね。
冬の寒々とした中で私たちの日々の生活に、「ゆとり」と「やすらぎ」を与えてくれることでしょう。人に慈愛に満ちた愛おしむ氣持ちをいただかせる花です。