なつめの木、ご存知でしょうか?
クロウメモドキ科の落葉高木で、和名は、夏に芽が出ること(夏芽)に由来します。
原産地は、中国から西アジアにかけてと広く、日本国への渡来は奈良時代以前とかで古い。
私の住んでいる地域では、昔からなつめの木を植えている家庭がたくさんあります。
秋になると、稲刈りの季節に、その実を採って甘露煮にして食べます。
また、瓶詰にして、お正月やお祭りのご馳走としても 食卓を飾っておりました。
子どもの頃は、この季節 各家庭から なつめを煮る匂いがしたものです。
身近にある秋の季節の一品で、日本中どこでも同じようにして食べられていると思っていたら・・・違うのですね・・・
ナツメの実、食べたこと無い。あんなの食べられるの?とは全国区の声
えーぇ、ナツメ食べるの少数派だったの (。・ω・。)
それも、極少数派で、日本中で我が地域だけ???
今回は、故郷の味 ナツメについて紡いでみました。
果実を生でかじると、リンゴのような味がします。
茶道で使う棗は、なつめの実に形が似ているところから名づけられたとか。
中国では、なつめの実は「大棗(タイソウ)」と言って、漢方薬として重宝されております。
薬効は、脾臓と胃の氣を元氣にし、血液に栄養を与える。また、身体を温める作用があるため冷え症に良く、ナツメ茶などはこれからの季節お奨めです。
さらに果実について調べてみると、科学的には、カリウム、亜鉛、鉄、葉酸、食物繊維、パテント酸等が豊富とかで、
食物繊維=便通を良くし、腸内環境を整える
サポニン=抗酸化作用をもち、老化防止効果があります
パントテン酸=ストレスへの耐性を高める
また、アレルギー抑制作用も・・・
なんて記事もみつけ、ビックリ(。・ω・。)
そんなナツメの木、各家庭の庭から少しづつ姿を消していき、
さらに核家族化が進み、もっと美味しいご馳走も増え、
素朴な味は 各家庭の食卓からも姿を消しつつあるご時世です。
ナツメに変わって物申してみると
「昔から伝わってきた、自然界の恵みを頂いて育った郷土の味は、その土地の人々の身体にとてもいいのに」
なんてね( ^ω^ )
次世代へ 素朴な自然の味をそのまま残していけたらいいのにね♡
★なつめの甘露煮・・・各家庭によって、いろんな味があるのですが・・
〈材料〉なつめ 1k 〈作り方〉①なつめは水でよく洗い、ぼぞをとる。
砂糖 1k 一晩、水につけておく
淡口醤油 適量 ②鍋たっぷりの水になつめを入れ、
火にかける。種と実がはがれるまで
ゆっくり煮る。
③②の中に砂糖・醤油を入れ、よく味を
含ませる。
*砂糖は保存食なので同量と多いです、好みで増減をしてください。
現代風に、シナモン、レーズン等を加えてコンポート風にしても美味しいかも
★なつめ茶・・疲れたときに
〈材料〉干しなつめ10g程度、クコの実3g~6g、水2.5カップ
〈作り方〉水になつめを30分漬け、しっかりフタをして20分煎じる
クコの実を入れて約5分蒸らす。
*クコの実がなければ、なつめだけでもいいです。
*生姜、はちみつ等を加えても美味しいです。
寒い時、身も心も暖まります♡
♡小さな織姫庵へ ご訪問いただきありがとうございました。♡