一年契約で引き受けた、老人ホームの仕事。
慣れるまで大変で、何度も登園拒否に陥りましたが、今月 10月末を持って無事任務終了となりそうです。
初めての体験で学ぶことも多く、一年経った今 ここで働かせていただいて良かったと思える自分に感謝です。
人はいつかは、死を迎えます。
この一年の間に、このホームで4人の方々との別れを経験いたしました。
「死ぬときが勝負よね、人生のゴールだものね 素適に・・・」なんて よく友人と軽い氣持ちで話していた私。
葬儀の最後のお別れの時、大きな声で泣くわけでもなく、話かけるわけでもなく、お棺の中に 黙々とお花を手向けながら 手を合わせていく、お爺さん、お婆さんの姿をみながら、胸が締め付けられる思いでした。
その日の 食堂での夕食は、いつもと同じように食べているのに、何となく空氣が違う。
ほとんどの方が多くを語らない、
ここでは、年を重ねるということは、身体が動かなくなって、認知が進み、たくさんの介助が必要になってくるということ。
家族と離れ、団体生活を余儀なくされ、勝手気ままには生きられない。
それでも、みんな精一杯 生きておられる。生かされている。
毎日「おはようございます♪」との声かけに、「おはよう♡」元氣よく返ってくる みんなの笑顔が すごく嬉しくて、反対に元氣をいただいておりました(感謝)
これが一年間頑張れた、一番の理由・・・
仕事でひどく落ち込んで、早く家に帰りたいばかりの私に、もうすぐ夕暮れの暗い廊下で、「おはよう♡ お姉ちゃん、ほんとうに綺麗やな、やさしい顔をしとる・・・」
いい年のおばちゃんに、90過ぎのお婆ちゃんが・・・もう吹き出すしかない・・
明日も、頑張るかな・・
「ここの年寄りは、じっと死ぬのを待っとるだけやでな」とつぶやくお爺さん
「そんなことないよ。みなさん、どの人も 本当に頑張って、精一杯、毎日を生きているじゃない」と心込めて伝えると、とても嬉しそうに、ニヤリと笑って頷いてくれた。
綺麗ごとじゃない 生きるって す♡ご♡い♡
そして思います 一人では 決して生きられないと
人生のゴールに向かうために 多くの人達と繋がり 生かされているのかな